見返し用の厚紙2枚を折って、中表紙と裏表紙に接着します。
わたしはここでスプレー糊使います。
変にこだわって、混合糊を使ったりしますと、紙がしわしわになったりして綺麗にならないのです。
スプレー糊の方が間違いがなく綺麗に貼れます。
そして写真のように、たこ糸の部分を上からボンドで貼り付けます。
小口、というのですが、いわゆる本を開く時に触れる横の部分ですね。
ここはとにかく綺麗になっていた方がよいので、カッターで慎重に綺麗にカットします。
こうなります。
次は、寒冷紗を貼ります。
これ無かったら和紙とか布とかでいいと思いますよ。
その次は上と下の部分に花布(はなぎれ)を貼ります。
これも、有っても無くてもどっちでもいいものです。お好みで。
そして、背の部分にピッタリサイズの紙を張って、中身完成です。
この紙は何でも良いです。
雑誌の紙など、ぺらぺらでそれなりに強度がある紙がいいと思います。
わたしはクータ(※)を使いません。
(※輪にした紙で、手製本の場合よく使われます)
あれを入れると開きが悪くなってしまうので、使いません。
今回作成しているのはスケジュール帳なので、パカッと開いてデスクに置いておけないと意味がないと思うからです。
表紙のサイズを決めます。これは出来上がった中身の冊子のサイズに合わせて決めましょう。
ピッタリサイズにするもよし、ちょっと余裕が出るようにするも良し。
ボール紙で表と裏と2枚切り出します。
背表紙のところは、クラフト紙で型をつくって、表・裏のボール紙と高さを揃えておきます。
幅は適当で構いません。
布は、四隅に1.5cm~2cmぐらいのノリしろを付けて、カットします。さらに布用の接着芯をアイロンで接着します。
接着芯は貼らなくても構いませんが、一年間使う手帳なので強度を上げておいた方がいいので貼ります。
接着芯を貼っておくと、当然破れにくくなり、穴が空きにくくなります。
紙やすりで、四つ角のところを丸く削ります。
つまんないことですけど、しかしこれをやっておくと紙の角が布を突き破ることを予防できます。
1月から6月ぐらいまではいいんですよ? でもね、秋ごろになってくると、ここをきちんとやっていないと、角が布を破って見えてきちゃうんですよ。
ちなみに、こうしたコーナーをカバーする金具もあります。それをはめると高級感も出ますし、なかなか良いですよ。
わたしは布の質感が好きなので、はめません。
表紙のボール紙、裏表紙のボール紙、背のクラフト紙に布をボンド(もしくはスプレー糊)で接着します。
こんな風に両面テープで貼り付けます。
ボンドでも。どちらでもやりやすい方で。
ここで一応、中身の冊子を巻いてみてサイズ確認。
そして下の糊代を折って貼っていきます。
こうなります。
そして、最後に右と左の糊代を貼り合わせます。角がきれいになるように気をつけて折って貼りましょう。
最後です。
ボンドを使って、中身の冊子と外装を張り合わせます。
一つだけ注意点があります!
背の部分にはボンドをつけないことです。ここが本を開く時の遊びの部分になりますので。
(ちなみに今回は茶封筒に使われていたクラフト紙を使いましたが、もう少し薄い紙でも良いかもしれません。ちょっと開きが悪いです。その分強度は高くなりましたけども)
まあこんな風になりました。
わたしは表紙にリキテックス絵具でステンシルしてみました。
普通に使いたい方はそこまでする必要ないのでスルーしてください。
一ヶ月時間を取りましたが、別にそんなに時間を掛けなくても作れます。
仕事と家業をこなしながらなので、一月かかりました。
こうしてお気に入りの手帳を自作することができます。
みなさんも挑戦してみてはいかがでしょうか。
(おまけ)
ステンシルをするのに、Illustratorでデザインしました。
裏表紙の方は力尽きて結局やってないです。